ずぶとく長生き。

テンションだけはいつまでも若い地方組のんびりオタクの暇つぶしメモです。

推しへのお手紙に関する30の質問、に答えてみた。

うちの職場はみんな何かしらのオタクである確率が大変高いのですが、先日某アーティストのオタクを長年続けている主任が「ライブ中に○○(主任の推し)が私たちのブロックに手を差し伸べたとき、一瞬自分と○○だけの世界かと思っちゃったよね。そんなことないって知ってても錯覚しちゃう~~」と楽しそうに話していました。

 

私は「いやあそれはしょうがないですよ、改めて推しに恋しちゃうやつですよ」と答えながら、松田誠さんの指摘を思い出しました。すごい、オタクのことをよくご存じだ。ジャンルは違えど、きっと3次元の推しには共通する錯覚なんですね。推しの一挙手一投足に恋い焦がれ、落ちていくオタクの数たるや。我々若手俳優の主戦場は劇場がメインで、それこそテニミュドリライや刀ミュのらぶふぇすくらいじゃないとアリーナ会場で推しに手を差し伸べられるようなことはないですが、そういう空間でのオタクのテンションの上げ方を熟知されている(観客視点からステージ構成を考えている)のはすごいなあと思いました。

 

推しくんは私にとって綺麗で美しくて尊いものなので、そのキラキラが自分の方へと傾けられるのは施しかお恵みです。葡萄酒とパンです。ステージの上で役を演じている推しくんは、イベントなどで話して「あ~もう可愛いの擬人化!!!!」と私が感じる彼とは同一であり違う存在ですから、役をその身に宿して友達になっている*1ときの推しくんってすごく眩しくて、人の人生を演じることをお仕事としているプロフェッショナルなんだと実感するタイミングでもあります。

 

 

 

kwisnmkt.hatenablog.com

 

今回のエントリは、この質問に対する回答です。ではでは。

 

 

 

1.初めて渡した手紙を覚えていますか?

⇒時期はなんとなく分かるけど、内容はあまり。多分そのとき見た舞台の感想。


2.封筒、便箋にこだわりはありますか?

⇒推し始めてしばらくしてから、ずっと固定。A5の白便箋にとある加工をして、封筒は無地だけど特徴のあるものに舞台やイベントをイメージしたデコレーション。センスは、少しずつまともにはなってきたと思う。一年以上前のやつは見たくない。


3.便箋何枚くらいの手紙を書きますか?

⇒平均6枚。少ないときで3枚。今まで一番多かったときで10枚。


4.手紙を渡す頻度はどれくらいですか?

⇒1遠征に1通、もしくは1週末に1通。ただし、自分的初日を迎えた次の回にはファーストインプレッションを書いて出す。大千穐楽の後は1週間~10日以内をめどに事務所へ送付。イベント時なども書く。


5.マチソワ間での手紙は書いたことがありますか?

⇒2回だけある。基本的に後日チェックを通ってからの受取なので、マチソワ間に手紙を書く意味があまりない。

 

追記:リアルタイムに渡ることがないとはっきりしているので、出席確認や短いものが一気に何通も届くよりは、ある程度ちゃんとまとめて読めるものが1〜3通届く方がマシかな?と思っている。この辺は相手の受け取り方に合わせたい部分。


6.下書きを作成しますか?

⇒作成する。


7.下書きをする場合はどのような形式ですか?

⇒パソコンのメモ帳で打って、時間がなければスマホへ送ってスマホのメモ帳で続きを書く。前は箇条書きだったけど文章としての繋がりや似たような表現・文末の連続を防ぐために、今はそっくりそのまま紙に書き写せばよいような文章にしている。


8.下書きまたは手紙の文章を考えるタイミングはありますか?

⇒下書きをしているときに『考える』『入力する』『推敲・訂正する』をリアルタイムで。概要みたいなものは通勤中とか。


9.下書きまたは本書きの履歴は残っていますか?

⇒推し始めて半年後の分から(=下書きを始めてから)は全て残っている。


10.便箋に文字を書くタイミングは決まっていますか?

⇒昼休み、遠征前夜、あるいは当日の早朝夜行バスで着いてからカフェで。一番多いのが当日朝。意外と時間があるので、時間潰しにもなる。


11.手紙を書きながら予定していたことより文章が増えることはありますか?

⇒めちゃくちゃ長いので、むしろ減らすことの方が多い。書き出すと不要だったりもっと端的に書ける言い回しに気づいて、修正してから書く。でも増えることももちろんある。


12.時節の句や締めの句など手紙の様式に沿った書き方を心がけたりしますか?

⇒時候の挨拶とまでは堅苦しくないけど、季節に合った書き出しはする。本番期間中の2通目や3通目などは、季節の言葉の代わりに公演に関してのことを書く。

 

 直近の手紙の書き出しは「推しくん、こんにちは!寒の内、一年で最も寒い時期ということで本当に凍てつくような厳しい気温が続いていますが、お変わりないでしょうか?」だった。前の手紙から約10日後に事務所へ郵送したやつ。


13.書かないように気を付けていることはありますか?

⇒「頑張ってください」という言葉は書かない。推しくんは常に頑張っているので私が言うことじゃないし、頑張ってくださいという気持ちは別の言葉で伝えられるので、言い換える。あと、ストレートな言葉で批評はしない(したいと思ったことがあまりないけど)。何事についても柔らかく、ポジティブな言葉にする。


14.これは必ず書いているということはありますか?

⇒書き出しは必ず「推しくん、こんにちは!」。最初の段落で、この手紙の内容が何についてなのかを先に書いて、そこから本題に移る。内容についてだと、演じた役についてどういう風に見えたか&特に自分が好きだったところはマスト。同一公演2通目以降は、初見との感じ方の変化や舞台全体の話、日替わり要素などがあればそこについて言及。文末には「ここまで読んでいただいて、ありがとうございました!」。あとはよく劇場の話もする。


15.宛名に「~~へ」や「Dear」、「To」などは書いていますか?

⇒書かない。宛名はフルネーム+様で固定。


16.手紙本文の書き出しで名乗りますか?

⇒名乗らない。名乗ると書き出しをどう形にしたらいいか困る(?)。


17.手紙本文の書き方は敬語ですか?

⇒敬語だけど、話し言葉も使う。文章としては完全に敬語で、でも堅苦しくはならないように柔らかさを心がける。ら抜きやい抜きがないか、できるだけ細かくチェックする。


18.手紙の中に推しの名前はどれくらいの頻度で出てきますか?

⇒多分わりとたくさん出てきている、んじゃないかな……(笑)。言いやすい名前なので、頭の中で会話をするように文章を組み立てるタイプの私はついつい名前を出しがち。


19.手紙の中に好きという単語はどれくらいの頻度で出てきますか?

⇒「推しくんが好きです!」とかはあまり言わない。

「今回この舞台で○○をされていて、改めて私は推しくんの○○なところが○○だから好きだなあと思いました」

とか、そういう感じでなら使う。どちらかというと、仕事の感想では『魅力的』『素敵』『目を奪われた』『惹かれた』、本人に対してなら『(内面的な要素に対して)かっこ良い』『尊敬している』『眩しい』とか、そういう言葉がよく出てくる。


20.手紙の中に必ず入れてしまう自身の癖のような文章はありますか?

⇒推しくんのことを人間的に尊敬している、推しくんみたいな人間になりたいというようなことをしょっちゅう書いてしまうので、ある意味で何より重くてやばい手紙になっていると思う(笑)。


21.便箋にページ番号は振っていますか?

⇒一時期振ろうとしたけれど、2~3回目で忘れて以降はやめた。


22.本文最後に自分の名前以外に書いていることはありますか?

⇒住所、リプ垢の名前、あとはアイコン(自撮りじゃない)のシールを自作して貼っている。自己顕示欲というよりは、手紙であれSNSであれ、推しくんに宛てた自分の言葉に責任を持ちたいから。最初はアカウントを書いていたけれど、ツイッター以外でもすべて同じ画像をアイコンにしているので、「このアイコンはすべて私ですよ」という気軽な名乗りの意味でシールを貼る。推しくんが「ああ、あの変なリプライ(コメント)はこいつね」と、ある意味サラッと流してくれたらありがたい!


23.最推し以外に手紙を書くことはありますか?

⇒たまにある。


24.最推し以外への手紙の頻度はどれくらいですか?

⇒頻度的にはとても少ない。シリーズものなどで、この人には楽しませてもらったことへのお礼を言いたいなと思ったとき。レターセットで1~2枚にサラッと下書きなしで。


25.下書きを読み返すことはありますか?

⇒同じ舞台公演の感想を書くときは、前回何を書いたか確認して被らないようにする。たまに推しくんと出会った舞台で出した下書きや、自分で一番会心の出来だと思っている分を読むと、手紙が書きたくなる。ただしとっても小っ恥ずかしい。


26.読み返した下書きについて手紙や別の形で推しに報告することはありますか?

⇒下書きについて、はないかなあ……?手紙そのものに対してならある。

 

27.手紙を書いている上で自身が変わったなと思うことはありますか?

⇒自分がこれまでの人生で身につけた語彙の使い方が間違っているのが結構あったので、電子辞書をチェックする癖がついた。あとは単純に語彙力も増えたし、推し事に関係ない何事においても自分なりの意見や感想を持つことを今まで以上に心がけるようになった。

 

28.手紙について推しから言及されたことはありますか?

⇒封筒についてなら、「ほんま、いつもめっちゃ器用やんなあ。可愛く飾ってくれてるの見ると嬉しい」と言われたことがある。内容に関して直接言及されたことはないけれど、推しくんは自分で「文章を書くのが苦手」と言っていて普段から自分の仕事に関してあまり深く考えを明かしたりしない(できない?)ので、そんな推しくんが私を見るなり「手紙読ませてもらってるからねっ!」と向こうから食い気味に言ってくれるのが、精一杯こっちに返答してくれている気がして可愛いしとても嬉しい。

 

29.手紙に書けないけど伝えたい想いはありますか?

⇒君のオタクの中で一番君の過去のブログやツイートを覚えて知識にできている自信があるよ!できるだけ早く幸せな結婚をしてください!もしくは私と結婚して!(笑)。

 

30.自分の手紙と推しについて語りたいことをどうぞ

⇒封筒を開けるのが面倒だったらごめんね!いつも無駄に長くてごめんね!褒めちぎってるのは本心で、嘘偽りなく君のことを尊敬しているよ!読みたくなければシュレッダーなり燃やすなりしてくれていいからね!何か一文だけでも、君へのありがとうの気持ちを支えとしてお返しできていたら嬉しいな!!

 

 

 

以上です!お手紙の話は好きですね〜。前にもチラッと触れましたが、お手紙は無償の愛の奉仕だと思います。『好きの反対は嫌いじゃなくて無関心』だとも言いますが、本当にその通り。好きと嫌いは意外と近しいところにあって、ふとしたきっかけで混じり合ったりすることもある感情です。

 

そもそもお手紙を書く、書きたい、という感情そのものが、とんでもなく美しいものだと私は思います。言葉にして伝えたいという気持ちの中でも、一番手間のかかる行為ですもん。SNSのコメントの方が楽だし、接触イベントのときに声に出して言うのは(緊張に打ち勝てれば)ある意味もっと楽。だから今時、手書きで想いをしたためる行為そのものが一つの愛の結晶だし、手紙の書き方一つをとっても愛情の度合いは伝わるんじゃないかと思っています。特に、私の推しくんはとても良い子なので(自慢)。

 

 

ただし、自分がそうかと言われたら違う気しかしませんけどね!!推しくん、いつも奇妙奇天烈で無駄に長い手紙ばっか書いて本当にごめんね!!!

 

 

 

 

 

個人の疑問で、アンケートを設置しています。しばらく実施している予定なのでお答えいただけると嬉しいです〜!

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*1:推しくんは役に入り込むタイプというよりも、役を自分の懐へ引っ張り上げてくるタイプだと思います